よく野菜などで「地のものが体にいい」「地産地消」と食の世界でよくいわれますが、これは、食べる人と同じ地域・
同じ気候風土の中で生まれ育った農作物は、体への負担も少なく安心して食べられるのでよいと言われています。
木も同じことが言えます。
それは、何十年も地元の気候で育ち、その地の気温、湿度、天候を他の地域で育った木よりも 知っているからです。
無垢の木は、乾燥させた建材となってからも呼吸をし、木は生き続けています。
その地の気候のサイクルで伸縮し、木の狂いが少なく、空気が乾燥すると自分の持つ水分を放出し、
湿度が高くなれば水分を吸収し自分に蓄えるので家を長持ちさせるとともに、
いつでも居心地良く快適に過ごすことができます。
だから、のじま家大工店では、広島の気候風土に一番適した地元の木にこだわり、
「土台・柱・梁」など家を支える 主要構造材には地元・広島で育った無垢の木を使っています。
合板や集成材ではなく、使用する形状で丸太から切り出した木材のことを言います。無垢の木は切ったあとでも生き続けています。
割れやひびなどが入りやすいですが、 天然木本来の風合いを持ち、さまざまな木の特性を持っています。
「圧縮」「曲げ」「引っ張り」に強さを発揮します。
また、強度のわりに軽いので、地震で建物にかかる 負担を少なくし、木だけがもつしなやかさで その揺れなども軽減してくれます。
木は、鉄やアルミなどの金属と比べると火に弱いと思われがちですが、 断面が大きい木材は燃えても表面が炭化するだけで火は内部まで進行しません。
木の内部に無数の空気層をもっているので熱を伝えにくい性質をもっています。
また、鉄やコンクリートは経年変化とともに強度が低下しますが、 木は十分に乾燥した状態を保つことで、 日本に古くから残る木造建築のように千年も超える耐久性を 発揮します。
木には心身をリフレッシュさせる芳香・消臭効果があります。
また、不快な音は吸収し、心地良い音だけを反射するので耳にやさしく、表面の微細な凸凹が光を適度に散乱させたり
体に有害な紫外線を吸収し、ぬくもりを感じさせる赤外線を反射するので、目にも肌にもやさしいです。
床に木を使うと、衝撃を吸収する働きがあるので、転倒したときの衝撃を和らげ、腰へ負担を軽くし、快適な
歩き心地をつくります。
無垢の木は天然素材ゆえ、欠点ととられがちな側面もあります。
*収縮・膨張する→無垢の木は小さな細胞の集合体なので、その細胞に空気中の水分がくっついたり離れたりして収縮・膨張が起こります。
これは、室内温度を一定に調節する能力が発揮されているのです。
*キズがつきやすい→無垢の木は木の繊維の間に空気が入っているため、やわらかいのでキズがつきやすいです。
しかし、衝撃を吸収するので、お子様が転んでもダメージが少ないです。
*価格が高い→無垢材は生産過程で手間も時間もかかり、規格品に比べれば安いとはいえないかもしれません。
しかし、健康や安全性・環境などを含めてトータルに考えた場合、コストパフォーマンスは高いです。
*色合いに違いがある→規格品のように色や模様が一定ではない。
天然木なので節や木目が自然のまま入ります。年月が経つにつれ”経年美化”で味がでますし、節や木目は、規格品では絶対つくれません。
私たちの家づくりは、木選び→木の皮むき→製材→割れどめ→乾燥→墨付け→手刻み→木組み(施工)まで一括管理